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現在住んでいる江別市野幌から車で30分、岩見沢市の東部に萩の山スキー場がある。その一角の比較的眺めの良い所に萩の山の家は建っている。私達にとってのこの距離と時間、そして静かな環境が気に入っている。この家は継続的に生活する住宅とは異なり、また定期的に使用する別荘ともちがう、家族が週末に使う居間的なスペースである。広さよりも適当な狭さの中で話をしたり、酒を飲んだり、いつもと違う時間を過ごせる場所である。最小限の生活道具とシンプルな生活の中に、この家でしかできない生活を膨らませたいと考えた。
この家は、木造平屋、間口15.47m、奥行3.64mの東西に長く片流れの単純な形態である。冬よりも夏を意識した開放性をもち、南北に抜ける大きな開口部が特徴である。現場施工の開口部は、生活に合わせたサイズとプロポーションの自由さが魅力的であり、気密性の面でも生活に支障がないことは野幌の家で実証済みである。
内部の構成もシンプルである。居間を中心として左右にベッドコーナーを取り、少し無理をすれば2家族が泊まれる。北側の水田に向かって、サウナ室とシャワー室をもったサウナホールを配置し、ちょっと贅沢な雰囲気も味わえる。小さな家には玄関は不要であり、土足としている。特に夏は出たり入ったり人も犬も自由である。
昨年は雪解けから雪が降るまで毎週庭づくりをした。木を植え、マクラ木でキッチンガーデンをつくり、少しずつ時間をかけて2000枚以上のレンガを敷いた。妻はそのレンガを少しずつはがしては、ハーブの苗や草花の種を植え続けた。私達が一番やりたかったことを、汗だくになりながら黙々と続けた。2人ともスポーツ感覚の土いじりに満足した1年であった。
(井端明男) |
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