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敷地
札幌市郊外の新興住宅地に位置する。
雑木林の緑に囲まれ、丘陵地帯を切り拓いた、札幌市街を見降ろす環境である。
国道から1kmほど離れた、真栄団地のアプローチ道路の入口に接している。
敷地は、道路に対して変形して接し、東西と、道路の2本の軸を持っている。
南側隣地は1mほど高く、大きな2階建の住宅。冬の日照条件の妨げになっている。
人びと
インテリア関係にたずさわるご主人と奥さん、二人の男の子が住人である。
休日には畑を耕し、かなづちを握るご主人である。家の中にはグリーンが溢れている。
北国の長く明るい冬と、短く明るい夏。活動的なインテリアの生活と、活動的なエクステリアの生活。
平面計画・立面計画
変形した敷地に対し、建物に二つの軸を設定した。道路に並行する軸と、南面に対する軸である。
一部をフラットルーフにして積雪処理用地を設けず、南面空地を最大限確保した。
リビングスペースは、勾配屋根と内外のボリュームから決定された、大きなひとつのボリュームの空間と、
プライベートな三つの個室という内部空間の構成をとった。
空間の分割は極力避け、フレキシブルかつ活動的な屋内の生活に対応した。
勾配屋根に設けたスカイライトによって冬期間も、屋内には光が溢れ、繁茂した多くのグリーンが長い冬の
生活の中で重要な位置を占めている。
変形した空間を3本の柱によって秩序づけている。家具を含めたインテリアは建主との協同作業である。
ディテール
開口部は現場製作の木製家具とペアガラスを採用し、採光、日照、室内からのヴィスタ、夜の表情に細かく
対応させた。
新興住宅地では、旧来の北国的な風景と型を失い、耐寒・耐雪というコンテクストによる形骸化したチカチカ
としたバラック的街並みを形成している。
より積極的に、北の国の風景と生活に細かく対応できる建築への姿勢が問われている現在である。
(鈴木敏司)
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