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札幌から江別市野幌に引っ越してきたのは今から 18 年前。そのころの冬は、今より雪が多かったように思う。私達は、友人の両親が仮住まいをしていた平屋の古い家に住み始めた。いくら火を焚いても寒く、大きなつららがつく家だった。ある大雪の日、家がすっぽりと埋もれてしまい、近所には随分心配を掛けたようだ。そんなことから我が家の計画は一気に進み、翌年には安心して冬を過ごせる家ができた。それから何度か増改築を行い、16年を経過した現在でも、まだこの家は成長過程にある。
敷地は間口7.3m、奥行き13.7mの東西に長い、30坪弱の狭小な敷地である。日照を得るための引きや、屋根からの落雪も考えられない厳しい条件から、コンクリートブロックの外壁を選択し、シンプルな形態とした。外壁は必要最小限の控壁と臥梁で構成し、床と屋根、内部の間仕切りは木造とした。将来的に家族の成長に合わせ、フレキシブルに対応可能なつくりとした。内部に表出するブロック壁は積み放し状態であり、外断熱効果による蓄熱体として多少性能を発揮しているようだ。
内部の構成は狭小な敷地状況から2階を主な生活空間とし、1階は個室と水廻り等、多少暗くても我慢できる部屋を配置した。2階での生活は快適である。明るく、カーテンが無くてもプライバシーが守られ、1階で焚くストーブの熱が全体にいきわたり、結構いいことずくめである。
この家の外部空間は、通りに接しているカーポートとその奥に小さな中庭があり、狭いながらも緑豊かで気持ちよいスペースである。夏は通りに対して格子を立て、昼寝をしたりバーベキューをしたり楽しく活用している。隣地との隙間には、夏ヅタ、ブドウ、コクワ、ツルバラ等ツル性の植物を植えている。いつのまにか大きくなり、壁をつたい、デッキをつたい、窓を覆いはじめた。この先どうなるのか少々心配しながら、緑に覆われていく我が家を誇らしく思っている。
(井端明男) |
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